ダメ愛と真の愛

うちの子は落ち着きのない子だ!
うちの夫は自己価値低くて!
うちの妻はわがままで依存的!

うちの子は問題児で!
うちの夫は感情のコントロールができない!
うちの妻は片付けができない怠けもの!

でも
あるがままを受け入れなきゃ
その要素、私の中にもあるし。

「私がしっかりしなきゃ!」
「やってあげなきゃ!」
「支えてあげなきゃ!」
「与えて尽くさなきゃ!」

————————
そうやって
実は相手をダメにしてるの
知ってますか?
————————

あなたのために
こんなにやってきたのに
こんなに尽くしてきたのに
こんなに要求に答えてあげたのに
こんなに努力して頑張ってきたのに・・・

ある日全部ひっくり返され、裏切られます。

愛とは全く真逆のことをしてきたからです。

表向きは「美しい愛」に見えますが。

いい人をしてきたツケ
波風起こしたくなかったから
感情を刺激されたくなかったから
「自分かわいい」だったから。

だから何度も怒りを向けられ
問題を起こされ
巻き込まれ
面倒くさいことが起こり
時間を奪われ
ひどいことを言われ
されるんです。

 

相手が問題を起こすのは
お子ちゃまのままなのは
実は「わたし」が原因で
「わたしが創った世界」。

相手のことを
こんな人だ、あんな人だ
またこんなことをするに違いない

と思い続けてきましたね?

そう思いたかったんですね?

それが現実になった時に
「ほら、やっぱり!」と思いましたね?

「あ、まただ!」と思いましたね?

こんなことされた!
なんでここまで言われるの?と思いましたね?

相手のことを
こんな人だ、あんな人だ
またこんなことするに違いない

と思いたくないのに思ってしまうのは

過去自分が先に誰かにやったことがあり
それをすっかり忘れているから。

自分がしたことは忘れ
されたことばかり記憶するのが人の悪いクセ。

 

たとえば若い時
大学生、としておきましょうか。

親に100万円出してもらい
車を買ってもらいました。

親は、
車であちこち楽しんでる子供を見て
口に出さないけど
とても嬉しく思っていました。

実は100万円はちょっと痛かった
大変だった

でもお金ではない

子供の喜んでる姿
車を使い行動範囲が広がることが嬉しかった

視野を広げもっと成長してほしい
もっと羽ばたいてほしい
能力才能を発揮し貢献してほしい

それが「親の想い」でした。

1年もたたないうちに子供は
お金が必要になり内緒で車を20万で売りました。

親にバレ、親は怒りました。

親「そんなことするなら買わなかった!」

子「俺のものなんだから好きにしてどこが悪い!」

子「このお金で起業するための教材を買うんだ。
もっと親孝行したいから。」

親「・・・(悲)・・・」

親「そんな簡単にうまくいくはずがない!現実を見ろ!」

子「俺を信じてないんだろう!もういい!(怒)」

 

「起業するための教材」「親孝行したい」は
ただの言い訳で都合よく作った美しい理由です。

しっかり働きたくない
ラクしたい
いつか不労所得が得られるはず
称賛される、認められる、ちやほやされる

という下心が隠れていて

「簡単に起業でき稼げます!」
というファンタジー、
甘い餌につられてしまいました。

結局、全く稼げず、右から左
不安から次の教材、また次の教材と渡り歩く

そんな失敗、親への罪悪感にフタをし
何年も過ぎていきました。

 

ある日、好きな彼女ができました。

この彼女が望むならとたくさん与え
淋しいとメールがくればすぐ飛んでいき
何時間でも話を聞き尽くして尽くしました。

彼女が喜び、彼女がもっと美しくなるならと
ずっと欲しがってたティファニーのネックレスを
270,000円(ローン)で買ってあげました。

これでもっと愛されるはず
いつか俺に尽くしてくれるはず
支えてくれるはず、と
甘い期待がよぎったけれど打ち消しました。

1年もたたないある日、
彼女はネックレスを190,000円で売ったことを
軽いノリで口を滑らしました。

「あれ、売っちゃったの~」
「だって~、起業するのに資金いるから~」

彼「売るんだったら買わなかった!(怒)」
彼「金、返せ!」

彼女「あら、もらったものは私のものよ」
彼女「そんな言い方しなくてもいいでしょ!」

彼女「ずっと私のこと、
依存的な女って思ってたくせに。
何もできない女だって、貶めてきたくせに!」

彼「・・・(悲)・・・」

彼「起業ったって
そんな簡単にうまくいくはずがないだろ!現実を見ろ!」

彼「(あれ、どこかで聞いたセリフ?)」

彼女「いつもそんなふうに私を決めつけるのね!
もういいわ。あなたとは別れる!」

 

この時、彼は数年前に
自分が親にしたことを思い出しました。

逆の立場にならないと
ここまでわからなかった!

苦しい。。。

「俺は、親の想いを踏みにじったんだ!」

彼女にされたことを許せない気持ちは強く
なかなか消えませんでした。

でもそれ以上に
自分は何度も親を裏切り、
親なんだから当たり前だ!と傷つけ
黙って許してもらってきた。。。

彼女には与えすぎてきた。
ダメな女って実は思ってた。
俺がいないと何もできないと思ってた。

彼女は全部お見通しだったんだ。

本当は

俺がダメで
俺が誰かいないと生きていけない
淋しがりやで依存的な人間だったんだ。

人の気持ちがわからない
どうしようもない「赤ちゃん」だったんだ。

 

俺が彼女をダメにしたんだ・・・

 

深いところで薄々そう知ってたから

どんなに与えて尽くしてきたつもりでも
その頑張りを一切認められず
批判され責められ俺のせいだけにされるんだ。

だって

その通りだから。。。

 

 

今、せっせと誰かの世話をしてる方は要注意。
問題を解決できず悩んでいる人も要注意です。

勇気を出して
悪化する前に手を打ちましょう。

 

世話するのが
世話されるのが愛ではありません。

与えてもらって
全部やってもらえてラッキー!は
あとで反動がきます。

与えすぎ、やり過ぎ、も反動がきます。

どーしよーもない「赤ちゃん」
もう大人なのに
赤ちゃんでいる自分で良しとしている
それが「かわいいワタシ」「愛されてる」
と大勘違いしています。

成長を促すのが真の愛。

何度も何度も
失敗を繰り返しながらわかってくる世界。

 

親の深い愛、真の愛

まだ理解できてない
まだまだわかってない

感謝してる、は口先だけ。

 

真の愛

「知る」ところから始めませんか?

 

 

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